競馬の連敗記憶ホルダー
負け続けたことで有名になった馬といえばハルウララが印象深いでしょう。レースで負けるたびに人々が応援する現象が起きためずらしい馬でしたが、その連敗記録は116でした。その連敗記録を超えていた馬もいました。2008年12月に引退した園田競馬のエリザベスクィーンです。
負けたその数165回という驚きの結果になりました。こんなにも連敗続きであったのに、レースに出場できていたのは驚愕させられます。
サラブレッドとはレースに勝てる馬を育成させるために人間が交配に後輩を日々重ねてきた生き物です。瞬発能力を手に入れて生まれてきた分、脚に重荷がかかりやすいという取り返しのつかないような欠点を抱えているのです。
人間でも同じことですが、競走馬にとっても体の一部が故障しないでレースに出場することが最も高いハードルになります。レース出場回数が多い馬であるほどそれだけで称賛に値するといってもよいでしょう。
地方競馬においては、経営難で収益を伸ばすために悪戦苦闘しているので、人気の高い馬がいることが必要不可欠です。しかし、人気の高い馬が賞金の低い地方競馬で活躍しにくることはまずありません。ですから、園田競馬の連敗記録を保持していたエリザベスクィーンで繁栄させたアイディアは、厳しい経営だったからこそ生まれた逆の発想だったのでしょう。
この後も、連敗の記録更新をしたのが9歳牝馬のカンムリホルダーです。この馬も同じく園田競馬で、2月25日に165回を一つ越えて166に記録更新しました。
カンムリホルダーの実績は、1着はもちろん0回ですが、2着は6回。G1などでこのような成績を出せば、すぐに用済みとなってしまうような馬です。
しかし、園田競馬は1着を全く取れない馬でも普通の馬と同じように育て、そのうえ人気物にさせてしまうという姿勢はとても素晴らしいものだと思います。
勝てないことから「当たらない」というキャッチコピーが作り出され、今ではその馬券が交通安全のお守りになっているようです。
カンムリホルダーという名まで少し自虐的な感じはしますが、今後も現役続行のようです。これからも地方競馬の名物馬として走り続けて欲しいですね。